<運動不足解消・ストレッチ効果>
見た目の印象以上に体全体をしっかり使うため、短時間でもかなりの運動不足解消効果があります。股関節周りが大きく動くことで便秘が解消したり、肩回りを大きく使うことで肩こりが解消したりする人も多いと思います。
あと数センチ頑張ればあのホールドに手や足が届く!と、いろんな方向・姿勢でグイーーーーッと身体を伸ばしたり縮んだりを繰り返すので、ストレッチ効果も抜群です。

<ダイエット効果>
「体重の数値を減らす」という意味であれば、激減ということはないかもしれません。
ただ、数値的には同じでも適度な筋肉が付いてすっきりと引き締まってきます。特に、日常生活でなかなか使いにくい背中周りなどは目に見えて引き締まってくるのが分かります。
一番のダイエット効果は「体重を増やしたくない」という気持ちからダイエットへのモチベーションが続くことかもしれません。
「体重2㎏の増減で登れる課題が変わってくる」と言われますが、体重が重くなると登れる課題でも体が重く感じるようになったり、少し体重が減るとギリギリでできなかった課題が攻略できたりということがあると「体を重くしたくない」という気持ちが働きます。
食べないで体重を落とすという不健康な形のダイエットだと筋肉やパワーも落ちて登れない体になってしまうため、しっかり食べて健康的なダイエットを続けよう!というモチベーションが継続しやすくなります。

<トレーニング効果>
クライミングは左右差なく身体を使うので、全身を偏りなく鍛えることができます。身体のバランスを微妙に取る動きも多く、体幹も鍛えられます。
また、離れたところにあるホールドに手や足を伸ばしたり体をひねったりする動作が上下左右で繰り返されるため、少しずつ身体の各部の可動域が広がってきます。
クライミングは自分の身一つで行うスポーツ。
身長体重や身体の特性は一人一人違うので、人のやり方は参考になりこそすれ、自分にとってそれが正解かどうかは別問題です。
ゴールを目指す過程で半ば無意識に自分の身体の筋力、使い方、可動域、癖などのことを意識しながら登るので、自分の身体を客観的に観察しやすいスポーツと言えるかもしれません。

自分の身体の弱点や長所、動かし方の癖を見つけたり、可動域の広さや体幹の強弱、バランス感覚について意識する(意識できてしまう)ことは、例えば他のスポーツのトレーニングなどとしても大きな意味を持つのではと思います。

<思考力アップ>
「身体を使ったチェス」とも言われるクライミングは、一瞬の瞬発力や大きな筋力を使うだけでなく「考える」ということがとても重要になってきます。
身体特性は人により千差万別、人の登り方がそのまま自分にも最適とは限りません。
自分の身体特性をよく理解し、自分の身体の動かし方を想像しながら思考を重ね、自分にとっての正解(登り方)を導き出すことにクライミングの真の面白さがあるとも言っても過言ではないくらい。
種類の違う課題をいろいろ熟考しながら登ることを繰り返すことで、思考力はどんどん向上していくはずです。


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