生涯スポーツとして

生涯スポーツとして

クライミングは大会に出場して成績を競う「競技スポーツ」だけではなく、個々のペースで取り組む「生涯スポーツ」としての側面もあります。
生涯スポーツとして楽しんでおられる方の割合が圧倒的に高いです。

チームスポーツや対人スポーツは大人の初心者が始めるにはハードルが高く感じがち。何かスポーツを始めたいと思った時にはどうしても選択肢が少なくなってしまいます。

クライミング、特に室内ボルダリングはその選択肢の一つになり得るスポーツです。

自分の都合のいい時にジムが開いていれば天候関係なく一人でできるという気軽さ。
他の人と上手さや強さを比較したり競ったりする必要もなく、自分の立てた目標に向かってマイペースに打ち込む楽しみ方ができます。
難易度の低い課題をひたすら登ろう、まだ登れていない課題を一手でも先に行こう、など目標は何でも自分次第です。

そして、継続して取り組んだ結果が自分にきちんと返ってくるのが分かりやすいことも魅力です。

子どもの時に競技でやってたけど、成績を追い求めるのが辛くて辞めてしまった。
昔やっていたけれど続かなかった。
そんな方も、「自分がただ健康に楽しむためだけ」にぜひもう一度登ってみませんか?

┃40代・50代で始めるのは遅くはない

若い方は体力も筋力もあり、メキメキ上達されて本当に羨ましい限り。
でも、40代・50代の「年齢だけ」を理由に諦めるのはとてももったいないことです。
子育てが一段落し自分の時間が増えてきたり、「健康のために何かを始めたい」という方も増えてくる年代です。
若い人や昔から継続している人と比べてしまったら苦しい部分はあるかもしれませんが、ボルダリングは他人と比べる必要のないスポーツです。比べるのは「少し前の自分」だけ!
忙しかったら休めばいいし、打ち込みたかったら打ち込めばいい。すべて自分次第です。
M’sCaveTRUNKでも、4~50代で始められた方も多くあります。ご夫婦で一緒に始めて続けておられる方も。

ミドルエイジで継続されている皆さんに共通しているのは、「自分のペースでぼちぼち、健康のために」とゆったりとした気持ちで続けておられること。
今の自分の体と向き合い、自分の課題にじっくり取り組み、周りの人と比較して悲観しすぎない。
それが継続のコツかなと思います。

オーナーである私たち夫婦も50代。ぜひ気兼ねなく一度ドアを開けてみてください。

60代や70代の方がボルダリングを新たに始めるということについては、正直なところ無責任に「大丈夫です!」と言うことはできません。
骨密度や筋力・柔軟性などがどうしても急激に低下してしまう年代。
安全装備無しで高所から落下することが前提のボルダリングは大きなケガに繋がる恐れもあり、万が一の時にその後のQOLに大きく係わってしまうこともあり得ます。
(初級課題数が充実していたりロープクライミングが可能なジムならまた別だと思います)
ただ当ジムでも、ずっと継続してその年齢で登っておられる方もあります。今続けておられる方はぜひその域に到達していただければ嬉しいです。