Q.始めるタイミングや通う頻度は?

Q.始めるタイミングや通う頻度は?

A.「始めようかな」と思った時がベストタイミング!上達には定期的に継続を。

┃始めるタイミング

始めたい時が始め時。これにつきます。
始めは道具を揃える必要もありません。欲しくなってからゆくゆく、で大丈夫。

✖「トレーニングして筋肉や握力を鍛えてから」
こう言われることは本当に多いのですが、意外かもしれませんが✖!です。
筋トレで付けた大きな筋肉が登るのに邪魔になってしまったり重量で登りにくくなったりと、場合によっては妨げになってしまうことがあります。
クライミングで必要な筋肉は継続的に登ることでしっかり付いてきます。クライミング選手は見た目には細身の方も多く、いわゆる細マッチョな筋肉の付き方をするようです。
握力も、クライミングはグーでギューッと握りこむような動きをすることはほとんどなく、いわゆる握力計を握りこんで計れるようなタイプの握力はほとんど必要ありません。
指先でつまむ力や保持力が必要となってきますが、それも継続して登ることで徐々に強くなってくるはずです。

季節的なこと

  • …暑くなく寒くなく湿気も少なく、ホールドも乾いていて登りやすい季節。新しく始められる方が多くなるシーズンです。この時期から始めて、夏を引き締まった体で迎えられるかも。当ジム的には、4~6月に常設課題が一新されそこから1年間常設されているので、常設の課題に長期間取り組めるベストタイミングでもあります。
  • …暑い!湿気が多い!大汗をかきながら滑るホールドと闘う一番登りにくい季節ですが、日焼けを気にせず楽しめたり、涼しくなってから夜も登れることもあるからか、意外にジムの中の人数は減らない気がします。この時期を頑張って乗り越えることで登りやすい気候になった時に覚醒できるかも。
  • …再び湿気も少なく、ホールドも乾いて登りやすい季節が巡ってきます。食欲の秋、しっかり食べてしっかり体を動かしましょう!
  • …ホールドは乾燥していて、アップさえしっかりすればある意味登りやすい季節でもありますが、とにかく寒い!雪でも降ろうものならジムに来る人は少なくなるので、人が多いのはちょっと…という方には良いシーズン。また新年明けは、一念発起して新しく始められる方が多くなります。

頻度

スポーツはなんでもある程度の頻度で継続的にやってこそ上達します。
クライミングも例外ではなく、2か月や1か月に1回だと、楽しさはあってもなかなか上達は望めません。
上達や身体の変化が目的なら、可能ならば週に1回以上の頻度で継続されると実感しやすいと思います。身体が前回の登りを覚えていたりコツを覚えていたりして、明らかに登りが変わります。
もっと打ち込むことが可能なら週2~3回もアリ。(一番上達すると言われています)
でも逆に、それ以上頻度高く連続して登ることはおすすめしません。
学生時代には盆・正月以外は毎日部活に打ち込んでいた…という方も多いと思いますが、クライミングについてはオーバーユースになり逆に登れなくなるばかりか故障に繋がることにもなりかねません。トップ選手でもきちんと「レスト」を計算に入れ、筋肉や腱を休ませながら鍛えていくということをしています。
登ったらできるだけ1日以上は休む、基本的にはそんなペースを生活習慣に組み込んでしまうのが一番継続しやすいと思います。ぜひ自分の身体にベストなペースを探ってみてください。

定期的に継続して取り組み続けることで、どの段階かは個人差がありますが、やがて全員必ず簡単に攻略できない「壁」にぶち当たります。
実はその「壁」こそがボルダリングの本当の楽しさの入り口。そこからが本格始動です!
数回登ってすべての課題が登れるというのは当然不可能。また課題は定期的に更新されます。
10年、20年経っても飽きずに続けている人がたくさんいるというのは「登れない課題があるからこそ」。一つの課題に数カ月かけることもザラです。
諦めずにコツコツ取り組んでいると不思議といつか登れるようになる時が来ます。その時の「キタ!」という感覚をぜひ味わってみてください。